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映画の感想レビュー『エスター』サイコホラー好きにオススメ!

こんにちは。ホラーやサスペンス、後味の悪い作品をついつい好んで見てしまいます。今回は、あの有名な「エスター」。ずっと気になっていてようやく見ました。

うん。こういう映画、好き!

まだ見ていないけど気になっているという方は、とにかく見ちゃいましょう(笑)ネタバレを見る前に映画を見た方が、楽しめますよ。

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この記事では、個人的な感想をまとめています。映画のあらすじや結末を知りたい方は、別ブログで詳しく書いていますので、良ければご覧ください。↓

ここからは、結末までのネタバレが含まれます。

エスター

「エスター」はアメリカ合衆国ホラー映画2009年に北米・日本で公開され、話題となった。

2020年に前日譚(ぜんじつたん) Orphan: First Kill の制作が発表されています。

※前日譚(ぜんじつたん)とは、本編より前に起きた出来事やそれまでの過程・過去を指します。主人公の生い立ちなどを知り、もう一度本編が見たくなるでしょう。

簡単なあらすじ

3人目の赤ちゃんを死産して悲しみに暮れるケイトとジョンは、孤児院から養子(エスター)を受け入れることを決意する。しかしエスターが家に来てからというもの、周りでは奇妙な出来事がだくさん起こり、ケイトとジョンの子供達(マックス・ダニエル)も危険にさらされてしまう。エスターの過去を調べようとした孤児院のシスターも殺害されてしまう。

不信に思ったケイトがエスターのことを調べていると、衝撃の事実が・・・。果たしてケイトは、エスターから家族を守れるのだろうか。

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(超個人的な)感想レビュー

こういう映画って、最後胸糞な結末だったり、スッキリしない結末なことが多いですが、「エスター」は個人的にはスカッとしました。

いや、スカッとはしてないですが(笑)

最後のシーン、マックスが銃を持った時は「撃て!頑張れ!」って心の中でめっちゃ応援しましたし、ケイトがエスターの顔面を最後に蹴り飛ばした時は、「よし!」ってガッツポーズしましたね。

でもいつも思うのですが、なんであーゆー殺人鬼に対して、できるときにトドメをささないんだろうって思いますよね。

家の中でガラスガッシャ―ンってなってエスターが倒れた時に、トドメ刺しとかないと!!まだ生きてて襲われるってパターン、想定内のあるあるですよね!?

ポンコツ人物 TOP2

この映画、最後ジョンがエスターにめった刺しにされてしまうのですが、「もうジョンは刺されてもええわ」って思ってしまうくらいジョンはポンコツでしたよね?!

近所の奥さんと10年前に浮気してたし、キッチンでイチャつきはじめるし、ケイトのいうことだけ全然信じないし、面倒なことは避けたいみたいな典型的なバカ旦那。ケイトめっちゃ論理的に訴えてるのに、マジでバカ。

エスターが来てから周りでおかしなことが起こりまくってるし、ダニエルやマックスの態度も明らかにおかしい時あるし、自分の子供にちょっとでも危険が及ぶかもとか思ったら、もっとちゃんと考えるべきでしょう。

映画やドラマって、必ずこういうポンコツ鈍感な人がいますよね。この映画では、第1位はジョンで、2位は精神科医ですね。

精神科医のくせに、しっかりエスターに騙されてて「シャイで頭がいい子ね。むしろ問題はケイトにあるわ」みたいなこと言ってて、もう草。精神科医の免許剥奪すべきです。なんなら精神科医も殺されかけてほしかったくらいです。

そもそも養子いるの?決めるのも早すぎ

それ以前に、可愛い実子が2人いるのに養子を受け入れるんかいな!しかも赤ちゃんじゃなくて9歳の?しかも産まれて来れなかった3人目の子(ジェシカ)に注ぐハズだった愛を養子の子に注ぎたい。って?ほんで決めるの早すぎやし!

マックスは聴覚障害があって、色々心配もあるうえに養子の子とうまくコミュニケーションが取れないかもしれないし、ダニエルはお年頃でちょっと複雑な年齢なのに、歳の近い異性の妹がいきなり一緒に暮らすとか…。恋愛もののマンガじゃないんだから。

自分達のためじゃなく、可愛い実子2人のこの1番に考えてよ!と思いましたよね。

そして養子をエスターに決めるの早すぎでしょ!!ちょっと話しただけで決めちゃうとか…。もっと何回も会ったり話したりしてから決めようよ!って思いましたね。直感で決めすぎ。

もう妊娠できない身体になってしまったのかわかりませんが、普通にもう妊娠出産頑張る。みたいな方法はなかったのでしょうか?

・・・映画の設定に文句いっても、ですね。

エスターの目的

エスターの目的、これはなるほど~でしたね。心は33歳でも外見が子供のままだから、恋愛したりそういう行為したりしたかったんですね。(あと邪魔なヤツは殺す。)

確かに「パパ大好きー!」とパパにだけ抱き着いたり、雷が怖いとパパの隣で寝たり(マックスは雷の音聞こえないでしょうにわざわざ起こさないであげてよ…)、夫婦がイチャつく場面を必ず見ていたり、ドレスに濃い化粧で色仕掛けしたり…。なるほど~でしたね。

あの卑猥な絵も、なるほど~。

ちゃんと伏線を回収してくれた感がよかったです。そして自分の思い通りにいかなかったら殺すというサイコパスぶり…

サイコパスは天才?

サイコパスってすごいですね。賢いですね。

実際にあった事件でもマインドコントロールするサイコパスの事件とかがよくありますが、人を洗脳(コントロール)し操るのがうまいんですね。

エスターの場合は、手話を習得し遊び相手になることでマックスの信頼をまずは勝ち取り、徐々に共犯者にして脅迫したり、ダニエルは洗脳できてませんでしたが脅して黙らせたり・・・。

そして嘘がうまい。精神科医もジョンも(ポンコツ2TOPでした)見事に騙せてたし。

ピアノも上手いし絵も上手いし、手話もすぐ覚えてたし・・・。サイコパスは天才と言いますが、ナイスサイコパスが描かれていました。

シスター・アビゲイルは可哀そうだけど爪が甘い

シスター・アビゲイルは無残に殺されてしまって可哀そうでした。もうちょっと活躍を見たかったですね。

でも滑り台の事故の話を聞いて、エスターを不信がって調べるという判断力はナイスでした。が、エスターが危険人物かもって思って忠告しにいくのに、エスターに会話聞かれる場所で話しちゃダメでしょ!なんで学校行ってる時間に訪問しないの?

しかも運転中にタバコ吸おうとするなよ~タイミング悪すぎ~。あのマックスを避けたハンドルさばきはナイスでしたが…。でもタバコ吸おうとしてなくても、どっちにしろ車からは降りることになってただろうから一緒か。

あの後すぐ車が通ってたけど、あんな風にシスター・アビゲイルの車が道に突っ込んでたら、なんか違和感感じないもんなのでしょうか。

マックスが可愛すぎる!

これは絶対みんな思いましたよね!?マックスかわいすぎる!

マックス役を演じているのは、「アリアーナ・エンジニア」という、当時8歳の女優ちゃんです。マックスが危険にさらされないか、エスターに殺されたりしないか、本当に感情移入して終始ヒヤヒヤしました。画面に入ってマックスを助け出したかったです。

にしても、ジョンとダニエルは手話を覚えないの?ダニエルはともかく、ジョンは覚えろよ!父親でしょうが!手話してるシーンありましたっけ?やっぱジョン、ポンコツだー。

主人公エスターについて

エスターの演技が上手

そして主人公エスターについて。まずエスター演じる「イザベル・ファーマン」、演技めっちゃ上手です。本当に中身が33歳なんじゃないかと思うくらい落ち着いた演技に表情。特にジョンを誘惑して拒絶されたときに、涙を流しながら化粧を落とし入れ歯を抜くシーン。その後冷めた目で殺人鬼となりジョン・マックス・ケイトを殺害しようとするシーン。子役とは思えないくらいの演技で圧巻でした。

エスターの病気は?

エスターは見た目は9歳の少女であるが、実は33歳でした。ある年齢から身長が伸びずに成長が止まる病気です。映画内では、ホルモン異常の下垂体機能不全による発育不全とされていました。

実際には「ホルモン分泌不全性低身長症」という病気があります。

先天的な原因には、生まれつき下垂体の発達が悪い場合などがあげられます。後天的な原因には、下垂体の腫瘍などがあります。ほとんどの後天的な成長ホルモン分泌不全性低身長症の原因は不明(特発性とよばれます)です。

一般社団法人 日本内分泌学会「成長ホルモン分泌不全性低身長症」

とても生きにくい病気なのかなと思いました。だからといって人に危害を加えたり殺していい理由にはなりませんが。

見た目は子供なのに心は33歳。実際の同年代(30代)の男性には見た目が子供であるため相手にされないが、対等さや恋愛対象になることを求めてしまうのでしょう。そして見た目が同年代(小学生)の子供とは、会話も合わず仲良くなれず。

子供と大人、どちらにも属することができず、精神的に孤立してしまうことでしょう。

それについてはちょっと考えさせられる内容ではありましたね。サイコパスという描き方が、同情の余地を失くしますが・・・

この映画の本質?

と、ここまで感想を書いていて思ったのですが、この映画はサイコホラーな要素でハラハラ見る映画ではありましたが、耳の聞こえないマックスと発育不全のエスター。エスターがサイコパスでなければあたたかい映画になり得たんじゃないかとも思ってきましたね。

耳が聴こえず周囲とコミュニケーションが取りにくいマックスは、手話を覚えて遊び相手をしてくれたエスターに初めはとても懐き、嬉しかったと思います。

エスターもまた、無邪気に慕ってくれるマックスのことを、サイコパスじゃなければ可愛い妹(娘?)のように思えた可能性もありましたよね。それくらいマックスは従順で可愛かったですから・・・。

みたいな、障害や病気についても考える映画だったのかもしれませんね。

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最後に

個人的にはかなり面白い映画でした!

結末も、ハラハラした余韻にひたることができますし、でもスカッとする結末であるという、絶妙なエンディング。

続編が公開される日を楽しみです☆